カウンセリング

精神的な成長・自立

@はあと・くりにっくはカウンセリングによって得られる真の豊かさの一つとして、精神的な成長・自立を考えています。

精神的な成長・自立とは

私たちは、精神的な成長・自立(自律)とは、なりたい自分に近づくために心のリフォームをすることだと考えています。 人間の心の多くは、養育者(以下、親)との関係で作られたものです。 親に守り育ててもらうという環境から離れるとリフォームが必要になります。

親との関係で獲得したものの多くは、生きていく上で役に立つものなので、多くの人が昔からのスタイルで生きています。 当たり前すぎてリフォームの必要性に気づかないというのも昔からのスタイルで生き続ける理由の一つです。

生きていく上で、自分を取り巻く環境が変わったのなら、それに合わせて自分のスタイルを変える必要があります。 人間にとって最大の環境変化は「大人になる」ということです。 多くの動物と違って、人間は(社会的な意味で)20年前後も親の庇護の下に育てられます。 このときの適切なスタイルと、自力で生きていくようになってからの適切なスタイルは異なります。

精神的な成長・自立の実際

たとえば、親が「反論されるのが嫌な人」であったとすれば、子どもは「筋が通らないことも我慢しなければいけない」と決断します。 これが子ども時代ずっと繰り返されることによって、「筋が通らないことにも我慢する(文句を言えない)」というスタイルの大人ができます。

実際のところ、大人になるとこれは必ずしも良いことではありません。 もちろん我慢した方が良いこともたくさんあるのは事実です。 たとえば、営業先の責任者の虫の居所が悪くて筋違いなことを言われても、今ここで我慢して契約を取れたら自分の営業目標を達成できる、とすることも一案です。

しかし、常に「筋が通らないことに我慢」しなければならないわけではありません。 あくまで自分のメリットとデメリットの表現の結果として、「ここは我慢」とか、「ここは我慢できない」という選択が可能なのが大人のはずです。 「言えない」ではなくて、「言うか言わないかの選択」をできるようになること、それが心のリフォームであり、自立であり、そして人間的な成長の一例なのです。