カウンセリング

真の豊かさとは

@はあと・くりにっくは「真の豊かさ」の一つとして自分の選択によって他者と親密になる体験を考えています。

他者と親密になる体験とは

ほとんどの人が、他人と親密な関係を持つことを潜在的*1に望んでいます。 そして、人は他人とより深く関われたときに大きな喜びを感じるのは事実です。

親密さは一般的には一緒にいる時間が長い方が親密であるとか、性的関係があればより親密だというように、物理的に評価されがちですが、親密さは物理的にというよりも、精神的な部分が大きいものです。

自分も心を開き、相手も心を開いて通じ合った、という瞬間が親密な瞬間です。

他者と親密になる体験の実際

親密さを得るためには、自分ができることとして自分の心を開く必要がありますが、現実にこれは難しいことです。 それは、人が傷つきながら成長してきたからです。 心を開くことは、相手が自分を傷つけたときに、自分自身を守れないということを意味します。

言い訳が多い人は言い訳を言うことで他人が自分を傷つけることから身を守っていますし、攻撃的な人は相手を攻撃することで自分を守り、相手に真剣に向き合わない人は受け流すことで自分を守っています。 たとえば、言い訳が多い人と攻撃的な人の組み合わせを考えたとき、それぞれがこのスタイルを守りながら親密(=通じ合う体験)になることは不可能です。

残念ながら、こうした枠から外れることが難しいため、本当の親密感というものを感じたことがない人も少なくないようです。

@はあと・くりにっくの考える他者と親密になる体験

すべての人と親密になる必要はありません。 「すべての人と仲良くする」のは現実的には実現不可能です。 自分が心を開くと、これ幸いとばかりに攻撃してくるような人がいるのも現実ですし、そうした人に心を開く必要はありません。 やはりここでも「選択」です。

この人と、このぐらい親密になりたい、という自分の選択に基づいて、相手ごとに自分のスタイルを変化させること。 関わりたくない人とは関わらず、関わりたくないけど同僚など関わらざるを得ない人は社会的レベルにとどめ、本当に親密な関係を持ちたい人には心を開く、という対人関係の守りの壁の高さ・硬さをコントロールする。 特に「親密になりたい」相手に対して自分の傷つきをコントロールしながらも壁を下げていき、相手もまた同じくそれに応じてくれる。 それらの中で、「通じている」という瞬間(=親密さ)を体験することができます。

*1 潜在的にはというのは、必ずしも全員が意識的ないしは行動的にそう望んでいるようには見えないからです。 見えないからといって、本当に望んでいないかどうかはわかりません。