初めての方へ
はじめに
今回このページにたどり着いたのは、何かご自身にとってうまくいかないことが起こっているからだろうと思います。 カウンセリングが一般的な欧米と比較すると、日本では(最近では徐々に広まってきているものの)まだ身近な存在とはいえないかもしれません。
「これまでにカウンセリングを受けたことなんてないし、ましてや周りからもカウンセリングを受けたことがあるなんて一回も聞いたことがない・・・」という人は大勢いらっしゃることと思います。
カウンセリングに興味があるけど、「カウンセリングって何?」「カウンセリングってどんなことを聞かれるんだろう」「私の悩んでいることってカウンセリングの対象になるの・・・?」というような不安や疑問でいっぱいの方に、
- どのような問題の解決に役立つのか
- どのような話をするのか
- お話を伺った後で何をするのか
など、カウンセリングについての基本的なご説明をさせていただきたいと思います。
どのような問題の解決に役立つのか
その問題が、
- 心が関係していると感じる
- いつも同じパターンで失敗していたり、悩んでいたり、罪悪感がある
- 困っていることの一部に対人関係の問題がある
- 原因もなく身体症状が現れることがある
- とにかく誰かに話を聞いて欲しい
- 問題が現実的にはどうしようもない、または、自分のことや自分がしたいことがわからない
- 生きる自信がない
というようなときは、カウンセリングの適用になると考えられます。
お困りのことがカウンセリングの適用になるかどうかご不明な場合、受付までお問い合わせください。
どのような話をするのか
ご相談内容を解決するためにクライアント様に必要なお話を伺います。具体的には 、
- 問題がどのようなものか
- どのように困っているか
- どのように解決したいか
- 関係があるかどうかはわからないけど話したいことがあるか
は通常必ずお聞きします。 他に話題に上ることは、
- 話題に上ったことに関する今の気持ちや考え
- 生育歴
- ご家族のこと
- その他
などです。
お話しされたくないことを無理にお聞きすることはありません。 お話ししたくないことは、ご遠慮なく『話したくない』とおっしゃってください。 話したくないことを無理にお話しされてもカウンセリングの進展の役に立ちません。
お話を伺った後で何をするのか
カウンセラーはクライアント様と面接する過程で、お話の内容と、クライアント様とカウンセラーの間に起こっていることから、問題を以下の4つのレベルで分析し、クライアント様がご自身の問題をより深く正確に理解し、解決につなげるために必要なフィードバックをします。
- 行動的分析:目に見える行動パターンから問題を分析します
- 社交的分析:他人との関わり方から分析します
- 歴史的分析:育ってきた過程や、過去の心理的な外傷体験などを分析します
- 現象学的分析:その人自身の本質的な部分を理解します。 通常それが本人にわかるのはワークなどにより過去の体験を再体験することによってです。 現象学的という言葉は哲学者フッサールがうち立てた、『対象そのものの本質を直観する』という「現象学」に由来します
しかし、分析することと現実に問題が解決することは違うことです。 クライアント様の中にも、カウンセリングにおいでになるまでにご自分なりの分析をされている方がいらっしゃいますが、その多くはある程度的を得たものであることがほとんどです。 分析がおおむね当たっているにも関わらず、困っていることを解決しないのでカウンセリングにおいでになるのでしょう。
カウンセラーは分析を懐に抱えながら、クライアント様が問題を解決するためのプロセスに一緒に関わり、モチベートしたり、問題解決のプロセスの方向が目標とずれていないかチェックしたりして、クライアント様がより早く、より精神的な辛さが少ないかたちで問題を解決したり自己変容できるように支援します。