カウンセリング

カップル(夫婦)カウンセリングの方針

@はあと・くりにっくの基本的な考え方として、どのカップルも基本的には自分たちの問題を解決する能力がある、と考えています。

「基本的には」というのは、それを阻害する要因がたくさんあり、うまくいかなくなることが多いのも事実だからです。 その最大の阻害要因はコミュニケーションです。 本当の問題が何であるのかを見つけどう解決していくかをきちんと話すことなしに、問題を解決することはできません。

話し合いをすると、

  • 言いたいのに言えないこと
  • 思わず言いすぎてしまったりすること
  • わかってもらっている感じがしないこと
  • 話がかみ合わないこと
  • 話がどんどん違う方向に流れてしまうこと

はありませんか?

これでは、本当に話したいこと、話すべきことが話せません。 これがうまくいかなくなっているカップル(夫婦)のほとんどが陥っているコミュニケーションの障害です。 人によっては、コミュニケーションがうまくいっていないこと自体に気づいていない方もいらっしゃいます。

@はあと・くりにっくではこのような前提を持っているため、以下のような方針でカウンセリングを行なっています。

1. どちらが悪いかを判断しません

カウンセラーは裁判官や調停員ではありません。

どちらがどれだけ悪いかを判断しても、状況が良くなることはありません。 悪いと言われた側が反発するだけですので、そのようなアプローチはとりません。

2. 説得や交渉はしません

カウンセラーは弁護士や味方になってくれる友人ではありません。

説得されても、心の底から納得できることはありませんし、交渉によって解決することもありません。 ですから、説得や交渉はしません。

「歩み寄り」という言葉のもとに妥協を求めることもありません。 なぜなら基本的に夫婦、カップルがうまくいかなくなっているときは、お互いにもう歩み寄れないくらい、ぎりぎりのところまで来ているのが現実です。 ですからそこをさらに歩み寄る=我慢する、というのは短期的にはうまくいくようにみえる可能性がありますが、長期的に見れば問題を先送りし、一層こじらせるからです。

3. 本当に話したいことを話すお手伝いをします

何が言いたいのかを見つけるお手伝いをします

単に話すといっても、中には自分が本当に言いたいことに気づいていない方もいらっしゃいます。 誰でも自分が言いたいことはわかっているつもりですが、カウンセラーに指摘されて初めて「これが言いたかったんだ」と気づかれる方もいらっしゃいます。

「本当に言いたいこと」に気づいていない限り、伝えることはできません。 カウンセラーは本当に言いたいことに気づいていただけるようにサポートします。

発言の交通整理をします

言いたいことが見つかっても交通整理役がいない限り、問題を抱えているお二人の会話は「言い合い」「言ったもの勝ち」「話題が飛んで何を話しているかわからない状態」になりかねません。そしてそれが新たな関係の悪化につながりかねません。

カウンセラーは第三者の立場から、発言の交通整理をします。

理解できる言葉に通訳します

本当に言いたいことを見つけて、自分の言葉で話しても、相手にはピンとこないことが少なくありません。

カウンセラーは必要に応じて、相手にわかる言葉、自分にわかる言葉に通訳をすることで、お二人のコミュニケーションの橋渡しをします。

カウンセラーによる通訳を経験することによって、お二人で話すときも、どういう言葉を使えば伝わるのか、相手が言ったこの言葉はどう理解すればいいのかが体得できるようになります。