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@はあと・くりにっくの理論と思想
交流分析について
交流分析(Transactional Analysis)の概略
交流分析は、精神分析の創始者フロイトの弟子でエリック・エリクソンのスーパーバイジー(被指導者)であったエリック・バーンによって創始された理論です。
交流分析を非常に簡単に説明すると、「人はみは、『親』『成人』『子ども』の自我状態を持っていて、これをどう使うかという観点から見ていく、心理学でありコミュニケーション理論」です。
交流分析の特徴はいくつもありますが、
- 対人関係を扱っている
- その人が人生をどう生きるかを説明している
という点が、他の臨床心理学諸理論と大きく異なることです。
なぜ問題が起こり、それに対してどう対応するか、という理論があるのは他の理論と一緒です。
他にも、交流分析の特徴を挙げれば、
- 観念ではなく、具体的に目に見える行動をベースにしている
- 平易な言葉で説明している
- クライアントと同じ目の高さ、同じ言葉で話すことを強調している
- 契約的方法を用いる
- さまざまな分野(臨床、教育、産業)などに応用されている
ということがあります。
他の理論と同じく、エリック・バーンが創始したとき、交流分析は荒削りでしたが、その後多くの人が理論を補強し、追加し、修正した結果、現在の交流分析があります。
現在大きく分けて、エリック・バーンの考えに比較的忠実で、「成人」の自我状態を重視する「古典派」、交流分析にゲシュタルト療法の考え方を統合し、「子ども」の自我状態のパワーを重視する「再決断派」、「親」の機能を重視する「カセクシス派」の3つの流派がありますが、どんどん分派していくというよりも、再統合に向かっています。
なお、@はあと・くりにっくは基本的に「再決断派」の考え方に立っています。