メールカウンセリングの実際
面接のカウンセリングとの違い
対面する面接と大きく異なる点は、メールに書かれていることしかカウンセラーにはわからないということです。 面接の場合クライアント様の表情等でわかる反応が、メールではカウンセラー側に伝わりません。
カウンセラーが出した課題などが「きつい」と感じたら無理をせず、「その課題はきつかったのでやらなかった」という返信をしてください。 また、カウンセラーの指摘が自分にフィットしないと感じたようなときも遠慮なくメールにお書きください。
そのようなフィードバックはカウンセラーがクライアント様をよりよく理解し、適切なカウンセリングをするために大変重要です。 くれぐれもご遠慮なさらないよう、よろしくお願いいたします。
カウンセリングの継続について
通常のカウンセリングが1回の面接で問題が解決することがほとんどないように、メールカウンセリングも1、2回のメール交換で問題が解決できるということはまずありません。
問題解決に長い方では半年以上、短い方でも1カ月程度はかかっています。 その間、コンスタントにメールを書き続けることは相当な労力を要します。 メールカウンセリングを続けることは、問題解決に対する相当な意欲が必要です。
メールを書くのが辛いのは、直接的には一人で自分の内面に立ち向かわなければならない苦しさから由来するものと思われます。 まさにそのことがカウンセリング効果をもたらすのですが、カウンセリングを途中で放棄することは心理的にみて危険な場合もありますので、ご自分自身のことを考え、継続に不安のある方は@はあと・くりにっくまたはそれ以外の信頼できるカウンセラーの面接を受けられることをお勧めします。
メールカウンセリングで扱える範囲
メールカウンセリングでは、メールを通じて言語的刺激のみでカウンセリングを行うため、感情を直接扱うことはできません。
当然ほとんどのケースは感情が何らかのかたちで絡みますが、感情を直接ワークするようなことはできないため、言語的に、つまり言い換えると思考レベルでアプローチします。
ある点までいくと、そのままではどうしても先に進めないこともあり得ます。 その場合はそのことを指摘しますので、必ず面接によるカウンセリング、またはクリニックの受診をしてください。
メールカウンセリングの書き方
書き方(形式)
メールは平文としてください。 HTMLメール、文字の属性が変えられるタイプのメール、添付文書などは弊社のシステム上 、お使いいただけません。
- HTMLメールが標準となっているMicrosoft Outlook, Microsoft Outlook Expressを使用されている方は『テキスト形式』を選んでください
書き方(内容)
- どのような書き方でも結構ですが、メールの最初、または最後に必ず署名してください(お名前を記入してください)
- メールはおおむね500字~1万字の範囲内でお願いします(引用部分を含む)
- 常に短いメール(たとえば毎回500字未満とか「○○のことを考えるとつらいです」だけ)しか書けないようでしたら、メールカウンセリングよりも面接をお勧めします
- 前回のカウンセラーのコメントに対して応答される場合は、そのコメントを削除しないでください
- 削除されると、そのコメントを前回のメールを調査することになるので余分な作業時間がかかってしまいます
- わからないことは質問しますので、筋道を立てて書こうと頑張る必要はありません。 自然体の方が、書いているときの心の状況がわかりやすいので望ましいです
メールの頻度
カウンセラーからのメールに対する返信は、テンションが低下しない範囲(2日~5日程度)が望ましいようです。 一般にメールカウンセリングを通じて問題を解決される方は、1回に書かれる量・頻度のいずれかが高いという傾向があります。
カウンセラーは着信したメールに対して中3日以内に返信することを目標にしています。